未就学児 (小学校入学前)
利用可能な支援
保護者インタビュー
Q&A
- Q1. 乳幼児健診で親子教室を勧められました。親子教室とは何をするところ?
- Q2. 児童発達支援(療育)を勧められました。療育とはどんなところ?
- Q3. 児童発達支援(療育)を利用すると学校で普通のクラスに入れないのでは?
- Q4. 児童発達支援(療育)施設を利用する以外でできることはありませんか?
- Q5. 忙しくて児童発達支援(療育)の送迎ができません。どうすればよいですか?
- 追記: 聴覚障害の場合
Q1.
乳幼児健診で親子教室を勧められました。親子教室とは何をするところ?
親子教室とは、こどものペースに合わせて、こどもが健やかに育つための援助を行なう場所です。 生後1ヶ月〜1歳半健診に、こどもの発達に関する悩みを解決できるように支援することを目的としています。
また、保護者が子育てについて保健師や保育士などに悩みを相談でき、こどもの成長や遊びについてスタッフと一緒に考えることが可能です。 遊びや集団生活を通じて、人との接し方を学ぶので、こどもの成長促進も期待できます。保護者同士が悩みを相談しながら情報交換が出来る場でもあります。
伊佐市内の親子教室 (子育て支援センター)
Q2.
児童発達支援(療育)を勧められました。療育とはどんなところ?
児童発達支援 (以前は「療育」とよんでいましたが、今は児童発達支援といいます) は、子ども一人ひとりの発達に目を向けて、 より丁寧な保育をする施設です。0歳〜小学校入学前の子どもが対象です。
子どもらしい、当たり前の生活と遊びを大切にするのは、保育園や幼稚園、認定こども園とまったく同じです。
子どもの可能性や持ち味、子ども自身が感じている辛さや悩みが丁寧に理解され、 自分のよさを発揮できる活動を小集団(目安としては子ども8~10人に対して保育士2〜3人ぐらい)の中で経験し、 子ども自身の可能性を広げていきます。
子育ての悩みや、子どもの気持ちや考えをどう理解したらいいか等についても、保護者と共有しながら一緒に考えます。
伊佐市内の児童発達支援施設
- たんぽぽ (住所: 伊佐市大口上町46−1)
- パレット (住所: 伊佐市大口里783-4)
- みらe (住所: 伊佐市大口宮人463-03)
※1 詳しくは伊佐市こども課までお問い合わせください。
Q3.
児童発達支援 (療育) を利用すると学校で普通のクラスに入れないのでは?
療育に行くと学校で普通のクラスに入れないと決まっているわけではありません。 また、療育を利用することで早期からこどもの困りごとや発達の状況、一人ひとりの特性や障害に応じた支援を受けることができます。
各特性・障害などについては基礎知識編もご覧ください。
そのため、こどものできることを増やしたり、隠れている力を引き出すことができて適応力が上がり、 学童期(小学生)は通常学級で学んでいる子たちもいます。幼少期から親子で相談できる機会があることで、 不登校や抑うつなど二次的な問題を予防する事もできます。
また、就学時に決定した「学びの場」は固定したものではなく、それぞれの児童生徒の発達の程度、適応の状況等を勘案しながら柔軟に転学1ができます。
各自治体には、こどもの発達状況や障害特性に応じた教育的ニーズに対応した教育が行われているかを相談・助言できる「教育支援委員会」が設置されています。 ご心配であれば、まずは、通っておられる保育園、認定こども園、幼稚園、学校、お住まいの各市町村の教育委員会にご相談されることをお勧めします。
Q4.
療育施設を利用すること以外でできることはありませんか?
下記のように医療機関等で支援を行っている場合もあります。
県立北薩病院 小児科
(詳細はこちら)
子どもの発達全般について専門的な立場から相談に応じています。
松元病院 こどもリハビリ外来ひまり
(詳細はこちら)
医師が必要と判断した場合に、不器用なこどもへリハビリを行っています。
ここでいう「不器用」とは、走る・投げる等の粗大運動や書字・更衣・食事動作等の微細運動をはじめ、 日常生活や学校での生活のさまざまな動作が極端に苦手な場合を指します。
体の使い方が苦手、言葉がききとりにくい、麻痺がある、 発達がゆっくりなど、気になることがある場合は同病院までご相談ください。
大口病院 発達外来
(詳細はこちら)
主に5歳以上のお子さんの発達検査を実施して、結果をもとに小学校入学に向けての準備や日常生活での困りごとへの対応などについてのご相談に応じています。
Q5.
仕事が忙しくて児童発達支援(療育)の送迎ができません。どうすればいいですか?
保護者が働いている場合や病気等の理由で送迎が難しい場合の対応は、各事業所によって異なります。
お仕事をされている保護者の方々にとって時間のやりくりはとても大変だと思いますが、児童発達支援は単なるお預かりの場所ではありません。 その日にあった出来事や子どもの様子など、日々の子どもの姿を家庭と共有することが子どもの育ちに欠かせないことは言うまでもありません。
補完するものとして連絡帳等も活用していますが、子どもたちの成長を一緒に喜び、 育ちの中で子どもが出している“困った”や“気になる”など発見や成長をする姿や、見逃してはならない「サイン」をタイムリーにとらえ、 事業所と保護者の方々が共有して相談する機会として、保護者やご家庭の方々と直接対面できる送迎の時間には大きな意味があります。
安心の子育てにつながるよう、日々送迎時に直接お話しできる時間を大切にしています。
仕事や休みの調整等、送迎に関することを勤務先やご家族に理解していただくことがどうしても難しい場合は、 各児童発達支援事業所や 伊佐市こども課にご相談ください。
保護者による送迎が難しい場合の基本的な対応については、 児童発達支援事業所#事業所別 送迎対応について をご参照ください。
追記
聴覚障害がある場合、鹿児島県立聾(ろう)学校に「幼稚部」があります。
ここでは3歳以上の聴覚障害の幼児の通常の幼稚園教育に加え、補聴器や人工内耳で聴く力を育てたり、発音を練習したりします。
鹿児島県立聾学校は、0歳から3歳児を対象とした乳幼児教育相談やきこえの相談、通級指導教室などセンター的な役割も果たしています。
詳細については、伊佐市こども課こども健康係に相談いただくか、鹿児島県立聾学校の乳幼児教育相談 (外部リンク)や就学・教育相談 (外部リンク)などをご利用ください。
脚注
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ここでの転学とは、特別支援学級から通常学級へ、または通常学級から特別支援学級へ学校のクラスを移ることをいいます。 ↩